
移動の未来について考えながら“新しい移動”を構想するプロジェクトチーム「Move Design Lab(MDL)」は、18~79歳の男女1,000人に対し、「今月のお出かけ意欲」を得点化してもらう調査を毎月実施しています。
今年も猛暑で、お出かけ意欲はダウン。
2019年8月のお出かけ意欲指数は5.47点。前月(2019年7月)から0.48ポイントの減少という結果になりました。6、7月と2ヶ月連続で微増していましたが、8月に入ってトーンダウン。夏休み・お盆休みを控える人が多いにもかかわらず、レジャーや旅行の意向も、前月から減少しています。
お出かけをしたくない理由として圧倒的に多いのが、「暑過ぎるから」。平年よりも遅かった梅雨明け後は猛暑日が続き、お出かけ意欲を掻き立てるには、なかなか厳しい日本の気候です。
一方で、お出かけしたい理由は、「夏休みがあるから」「子供も夏休みで、いろいろなところに遊びに行きたいから」「夏らしいことをしたいから」など。休みを上手く使って夏を満喫したい気持ちがあるようです。


夏休みの日程を自分で決めている人の多くが、「特に予定はないけれど、とにかく休みたい」。
8月のお出かけ意欲を底支えしていそうな夏休み・お盆休み。休み取得予定の有職者・学生に日程について聞いたところ、「全て勤務先・学校で指定された日程」48.0%、「一部は勤務先・学校で指定された日程」17.0%、「全て自分で決めた日程」が35.1%、という結果でした。
また、8月に入った時点での休み中にすることの検討状況は、「具体的に決めている」23.0%、「候補がある・何となく考えている」38.5%、「一切決めていない」36.8%で、ノープランの人が一大勢力となっています。

休みの日程の決まり方別に、休み中にすることの検討状況をみてみました。「全て勤務先・学校で指定された日程」「一部は勤務先・学校で指定された日程」の人では「候補がある・何となく考えている」が4割を超える一方で、「全て自分で決めた日程」の人では「一切決めていない」が4割を超えています。自分で休みの日程を決めた人のうち、何か目的があって休む日を決めた人は半数程度で、予定はなくてもとにかく休みをとる、という人も多いという結果でした。
勤務先・学校で休みの日程が指定されている場合、日取りの融通が利かない反面、指定された日は確実に休める保証があることで、前もって計画を立てやすいのかもしれません。

今年の9月は、暦の上では三連休が二週連続でやってきます。まだまだ残暑が厳しいですが、少し涼しくなった季節に思いを馳せて、今から秋のお出かけの計画を立ててみてはいかがでしょうか。
調査概要
- 調査手法 : インターネット調査
- 調査対象 : 18~79歳の男女1,000人
- 調査期間 : 2019年8月2日~8月4日
五明 泉 Move Design Lab代表/恵比寿発、編集長
1991年jeki入社。営業局配属後、通信、精密機器、加工食品、菓子のAEを歴任、「ポケットモンスター」アニメ化プロジェクトにも参画。2014年営業局長を経て2016年よりコミュニケーション・プランニング局長。