こんにちは。イマドキ家族のリアルを伝える「イマファミ通信」担当、イマドキファミリー研究プロジェクトチームです。
これまでのレポートから、助け合って家事をしている共働きファミリーの姿が浮き彫りになったかと思います。そこで今回のテーマは時短家電と家事サポートサービス。VOL.3でも一部触れましたが、今回はその利用実態についてさらに深掘りしていきます。チームの活動とプロジェクトの目的についてはVOL.1の記事に詳しく記載しているので、そちらもぜひお読みください。
共働きママが活用している時短商品トップ3はコレ!
共働きママが日常的に利用している時短家電・サービスをあらためてご紹介しましょう(図1)。利用率がもっとも高いのは「食器洗浄機」(29.5%)で、だいたい10人中3人が利用していることになります。次いで「衣類用乾燥機」(22.0%)、「ロボット掃除機」(19.5%)と続きます。
共働きママと専業主婦ママの違いをみると、「ロボット掃除機」の利用率の差が大きく、共働きママは専業主婦ママに比べて15ポイントも高いという結果になっています。衣類用乾燥機の利用率も11ポイントの差があり、共働きママが時短家電を活用して、日々のタイムマネジメントをしている様子がうかがえます。
さらに子供の年齢別にみると、「衣類用乾燥機」の利用率は、末子が未就学児のママよりも、末子が小学校低学年のママのほうが高いという結果になりました。小学校に上がると体操着や給食着、スポーツ系の習い事のユニフォームなど、洗濯物の量が格段に増えるからなのかもしれません。

実際に利用しているママたちに聞いてみました
時短家電・サービスを実際に利用している共働きママに、どのような使い方をしているのかをインタビューしてみました。

これまでママ自身がやっていた家事を時短家電やサービスに振り分け、その分、寝かしつけや子供と遊ぶ時間にあてるなど、子供と一緒にいる時間を増やす。今回のインタビューからは、そんなママたちの様子が見られました。また、食材宅配や夕食キット宅配については、1社だけでなく複数のサービスを試したり使い分けたりしており、情報収集・比較検討スキルの高さも垣間見える結果でした。
さて、次回以降のイマファミ通信では、今回のインタビューでも話題に出ている「夕食の支度」について掘り下げていく予定です。どうぞご期待ください。
「2016年度 共働き家族の実態調査」
- ・調査地域:
- 東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県
(東京駅を中心とする40km圏) - ・調査方法:
- インターネット調査(調査会社のパネルを使用)
- ・調査対象:
- 末子年齢が0〜9歳の、25〜49歳の既婚男女1710ss
夫婦同居であること。親同居者は除外。
(女性側の勤務形態と子供の年齢で割付) - ・調査期間:
- 2017年2月10日(金)〜19日(日)
「共働きママへの1 on 1インタビュー」
- ・調査地域:
- 東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県
- ・調査方法:
- オンラインでのテプスインタビュー
(調査会社のパネルを使用) - ・調査対象:
- 子供がいる25〜44歳の共働き女性で、
時短商品・サービスを利用している方 - ・調査期間:
- 2018年6月13日(水)
高野 裕美 イマドキファミリー研究所リーダー/シニア ストラテジック プランナー
調査会社やインターネットビジネス企業でのマーケティング業務を経て、2008年jeki入社。JRのエキナカや商品などのコンセプト開発等に従事した後、2016年より現職。現在は商業施設の顧客データ分析や戦略立案などを中心に、食品メーカーや、子育て家族をターゲットとする企業のプランニング業務に取り組む。イマドキファミリー研究プロジェクト プロジェクトリーダー。