
ひとりの活動を楽しむ「ソロ活」というワードが定着した感があります。
同じようにひとりの活動を表す言葉に「おひとりさま」「ぼっち」もありましたが、「ソロ活」のほうがポジティブなイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。ひとりぼっちというより、ひとりじめ。ひとりの活動をより肯定的な存在に押し上げた素敵な言葉だと思います。

ひとりで過ごす時間の必要性について4段階に分けて聞いたところ、約半数が「絶対に必要」と回答。その背景の一つに新型コロナウイルスによる生活行動の変化があると推察します。例えば、密を避けることを意識するようになった結果、ひとりで行動することが普通になった。むしろそのほうが気楽だと気付いた。ほかにも、在宅勤務で家族と一緒にいる時間が増えた一方で、通勤時間などひとりになれる時間がなくなった。その結果、ひとりの時間の貴重さを再認識したなど。この2~3年間の生活環境の変化で、ひとりで行動することや、ひとりの時間に対する意識が変わった人が多いように思います。
夫婦でも、ひとりの時間は大切。
独身の人の行為と語られることの多いソロ活ですが、今回取り上げたのは既婚者のソロ活事情。既婚者(単身赴任など同居していない人・夫婦で休日が異なる人は除く)に「休日の夫婦の過ごし方」を聞いてみました。

最も多かったのは「どちらかといえば夫婦で一緒に行動することが多い」の35%。「一緒に行動することが多い」と合わせると58%が一緒派でした。別行動派が最も多いのは男女ともに50代。40~50代女性では全体結果に反して別行動派のほうが多い結果となりました。別行動なのは夫婦仲が悪いのでは……と思われた方、ご安心ください。「一緒にいるときの話のネタができる」「新鮮さを保つため」などお互いのことを思って別行動のようです(中には本記事に載せるのははばかられる重めの意見もありましたが……)。

個人的に、たとえ家族や夫婦であっても、時々離れることでバランスを取ることは決して悪いことではないと思います。インターネットやSNSで常時人とつながってしまう時代。自分のリズムを整えることを目的としたソロ活は、未婚・既婚限らず今後さらに拡大していくのではないでしょうか。
<調査概要>
- 調査手法 : インターネット調査
- 調査対象 : 全国18~79歳男女 1,200人に実施
- 調査期間 : 2023年4月1~2日
五明 泉 Move Design Lab代表/恵比寿発、編集長
1991年jeki入社。営業局配属後、通信、精密機器、加工食品、菓子のAEを歴任、「ポケットモンスター」アニメ化プロジェクトにも参画。2014年営業局長を経て2016年よりコミュニケーション・プランニング局長。