Move Design Lab(MDL)の市川です。世の中クリスマスムード一色になってきました。街が赤と緑の装飾で彩られ、イルミネーションが輝き、人通りが多くなるこの時期。移動の未来を考えるMDLとしては、生活者がどんな動きをするのか気になるところです。
そこでMDLでは、「クリスマスのお出かけ実態」について男女1,000人に調査を実施しました。「誰と過ごすかなんて余計なお世話だ。そっとしといてくれ」と思われた読者諸兄姉も、せっかくなのでぜひ結果を見ていっていただきたい。もしかすると、あなたの知らないクリスマスがあるかもしれません。
12月24日は普段と変わらない日曜日49%
クリスマスの過ごし方の前に、「そもそもクリスマスらしいことをやるのか」聞いてみました。結果は47%が「24日はクリスマスらしいことをやる予定」、4%が「24日以外にやる」、49%が「クリスマスらしいことはやらない」。今年の12月24日は日曜日ですが、普段と変わらない休日を過ごす方が半数となりました。「あれ、クリスマスやらない派って意外と多くない?」と感じたのは私だけでしょうか。
ひとりクリスマスは外出派がマジョリティ
24日にクリスマスやる派の皆さんに「誰と過ごす予定なのか」「外出する/外出しない」の2つの視点から、クリスマスの過ごし方を聞いてみました。
クリスマスにどこかに出かけるかは、誰と過ごすかで違いがあるようです。家族と過ごす人は、34%が外出派。恋人と過ごす人は84%と、外出派が圧倒。1人で過ごす人は外出派が62%、という結果になりました。クリスマスの街中は、恋人たちが圧倒的なシェアを誇るかと思いきや、1人で過ごす人も外出派が多数となったのは意外な結果でしょうか?
外出するとはいえ、行き先や目的はさまざま。それぞれのクリスマスについてもう少しのぞいてみましょう。
注目したのはおひとりさまの過ごし方。「ほっといてくれ」「他にも調べることはあるだろう」と、クリスマスおひとりさまの方々からクレームも聞こえてきそうですが、あくまで生活者の移動マインドの研究の一環。どうかご容赦ください。
買い物・外食を抑えて堂々の1位は「目的もなく外に出る」という理由。やはり、クリスマス。この特別な日を、ただ黙って終わらせたくないという思いに駆り立てる力があるのでしょうか。クラブや合コンに出会いを求める人、SNS映えする写真を撮りに行く人など過ごし方はさまざま。中には「人間観察のために街に行く」という少数派も。もしかして、クリスマスのお出かけ実態を測るために街中に……生活者の移動を追究する我々MDLも見習わなければいけないその探究心。クリスマスは現場でおきている。
ひとりイルミネーションのススメ
外出理由として「恋人」・「家族」では上位に挙がったイルミネーションですが、「1人」ではランク外に。今回の結果の通り、イルミネーションはカップルが楽しむものだと思われる人が大半なのでしょうか。本当にそうなのか。イルミネーションに1人で行っちゃあいけないと誰が決めた?「ヒトカラ(1人カラオケ)」「ヒトリ焼肉」「ヒトリ鍋」……数あるおひとりさまシリーズの中に「ひとりイルミネーション」があってもいいのではないでしょうか!
すみません、つい熱くなりました……せっかくなのでひとりイルミネーションについて筆者の考えを書きたいと思います。おススメしたいのは、青色のイルミネーション。皆さんは、青色といわれるとどんなイメージを想像しますか。静か、クール、冷静。青色は心を鎮めてくれる色と感じる人も多いのではないでしょうか。年末年始に向けて忙しすぎて疲れが……という人は、会社帰りに少し足を延ばして癒やしイルミネーションなんていかがでしょうか。
最近のイルミネーションはクリスマス以降も実施されているケースも多いようです。「24日、25日のひとりイルミはつらい」という人は、安全策を取って26日以降の癒やしイルミがおススメです。少なくとも見に行けば、何かしら得るものがあるはず。失うものもあるかもしれませんが……
何はともあれ皆様によいクリスマスがおとずれますように。
<調査概要>
※調査手法:インターネット調査
※調査対象:18~79歳の男女1,000名に実施
※調査期間:2017年12月2日~12月3日
五明 泉 Move Design Lab代表/恵比寿発、編集長
1991年jeki入社。営業局配属後、通信、精密機器、加工食品、菓子のAEを歴任、「ポケットモンスター」アニメ化プロジェクトにも参画。2014年営業局長を経て2016年よりコミュニケーション・プランニング局長。