
未来の移動とそこにあるべきコミュニケーションを構想するプロジェクトチーム「Move Design Lab(MDL)」は、全国男女18~79歳のお出かけ意欲を毎月の定点調査で聴取し、Move Mind Index(以下MMI)としてスコア化しています。
MMIの詳細についてはこちら
MMIは停滞。北海道・東北、高年齢層で低下
11月のお出かけ意欲(MMI)は、10点満点中5.74点。2020年の最高スコアで、前年並みの回復をみせた前月10月を下回りました。前年同月比は93%で、前々月9月と同水準となっています。
エリア別では「北海道・東北」、年代別では「60代」「70代」の落ち込みが大きく、11月に入ってからの新型コロナウイルスの感染状況が影響していると考えられます。


目的別で異なるお出かけ意欲。前年越えの買物、堅調な外食、国内旅行は11月に入って陰り
調査では、目的別のお出かけ意欲(MMI)も聴取しています。目的によって、お出かけ意欲は異なる動向となっています。
買物意欲(買い物に行きたい)は、緊急事態宣言下にあった5月から継続的に前年を上回っており、外食意欲(美味しいものを食べに行きたい)は、9月以降ほぼ前年の水準をキープしています。
一方、国内旅行意欲(国内旅行に行きたい)は、9月・10月とほぼ前年並みでしたが、11月は前年比94%となりました。

旅行や外食などの需要喚起への貢献が期待された「Go Toキャンペーン」は、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、
今後の運用が検討されている段階ですが、引き続き移動意欲の推移を見守っていきたいと思います。
<調査概要>
- 調査手法 : インターネット調査
- 調査対象 : 18~79歳の男女1,000人
- 調査期間 : 2020年11月7日~8日
五明 泉 Move Design Lab代表/恵比寿発、編集長
1991年jeki入社。営業局配属後、通信、精密機器、加工食品、菓子のAEを歴任、「ポケットモンスター」アニメ化プロジェクトにも参画。2014年営業局長を経て2016年よりコミュニケーション・プランニング局長。