
未来の移動とそこにあるべきコミュニケーションを構想するプロジェクトチーム「Move Design Lab(MDL)」は、全国男女18~79歳のお出かけ意欲を毎月の定点調査で聴取し、Move Mind Index(以下MMI)としてスコア化しています。
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MMIは下落も、第一波・第二波と比べ下落幅は鈍化
12月のお出かけ意欲(MMI)は、10点満点中5.09点。2019年12月比で88%でした。10月までの回復基調から一転しての2か月連続下落は、言うまでもなく11月より表面化したコロナ第三波の影響を受けた結果と考えられます。
ただし、コロナ第一波~第三波とその際のMMIのスコアを比較すると、第一波(4.42点/対前年73%)→第二波(4.73点/同86%)→第三波(5.09点/同88%)と、MMIの下落は徐々に鈍化していることがわかりました。これは昨今指摘される “コロナ慣れ”の影響が考えられます。

年代別でみると、若年層ほどコロナ前からの下落幅は小さく、高齢層ほど大きい結果でした。性別では男性(対前年93%)と比べ女性(同84%)が大きく下落。若年(18-29歳)男性はコロナ前よりもMMIは高い(同105%)という驚きの結果となっています。

週末外出率も“コロナ慣れ”か
この定点調査では、お出かけ意欲だけでなく、実際の外出率についても聴取しております。
12月の週末外出率は53.8%。コロナ禍以降、3番目に高いスコアでした。第一波(38.0%)→第二波(45.1%)→第三波(53.8%)という傾向は、上述したMMIの傾向に符合した結果と言えます。

週末外出率を性年代別でみると、対前年で100%を下回っていたのは男性で若年(18-29歳)、40代、60-70代、女性で若年(18-29歳)、50-70代でした。一方、男性の30代、50代、女性の30-40代は対前年で外出率が上がっており、性年代で傾向がかなり違うことが読み取れます。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響から、2020年のMMIは例年にない動きがみられました。
今後の動きは、誰も予想できない状況ではありますが、MDLでは引き続きお出かけ意欲をウォッチし続けてまいります。
<調査概要>
- 調査手法 : インターネット調査
- 調査対象 : 18~79歳の男女1,000人
- 調査期間 : 2020年12月5日~6日
五明 泉 Move Design Lab代表/恵比寿発、編集長
1991年jeki入社。営業局配属後、通信、精密機器、加工食品、菓子のAEを歴任、「ポケットモンスター」アニメ化プロジェクトにも参画。2014年営業局長を経て2016年よりコミュニケーション・プランニング局長。