イマドキファミリーの子供のおやつ事情

イマファミ通信 VOL.21

こんにちは。イマドキ家族のリアルを伝える「イマファミ通信」担当、イマドキファミリー研究プロジェクトチームです。
これまで数回にわたって夕食や朝食など、食事についてリポートをお届けしましたが、今回は「子供のおやつ」をテーマに、そのニーズと実態を紹介します。単に小腹を満たすだけでなく、特に子供が幼いうちは補食としても大事な「おやつ」。今回の調査では長子のおやつについて、共働きママ・専業主婦ママの違い、子供の年齢による違いなどを分析しました。

おやつに求めるのは“子供の健康に気遣ったもの”

積極的に与えたいおやつについて聞くと、共働きママ・専業主婦ママでの違いはほとんどなく、「カルシウムが多いもの」「添加物の少ないもの」「砂糖の少ないもの」がトップ3となりました。普段の食事で摂りづらいカルシウムをおやつで補うことや、添加物や糖分を控えるなど健康を気遣う意識は、ママたち共通といえます。特に子供が乳幼児のうちは一日の栄養摂取の一部としておやつを与えることも多く、一層気を遣っておやつを提供している様子がうかがえました。

市販の菓子は3歳児以降から徐々に増加

では、実際にどんなおやつを子供に与えているのでしょうか。下のグラフは、与えているおやつを長子の年齢別に見たものです。
これを見ると、2歳児以下は「0歳~幼児向けおやつ」が中心で、「市販の菓子」は3歳児以降で増えてくる傾向にあります。前述の“子供に積極的に与えたいおやつ”で第3位に「砂糖の少ないもの」というニーズがありましたが、「チョコレート」や「アイスクリーム」といった甘い菓子類は2歳児くらいまでは控えられているものの、3歳児以降で半数以上、6歳児以上になると約7割の家庭で与えていることがわかります。

一方で、フルーツやイモ・野菜・おにぎりなど、菓子ではないものをおやつとして与えている家庭は、2歳児以下でやや高いものの、市販の菓子に比べると子供の年齢による違いはさほど見られません。

共働き家庭はおやつで栄養摂取

ここで、共働きママと専業主婦ママで、子供に与えているおやつに違いがあるのかどうかを比較してみました。
下の表は、子供に与えるおやつの共働きママと専業主婦ママの差を表しており、赤い部分は共働きママが特に多く与えているもの、青い部分は専業主婦ママが特に多く与えているものです。(差が±5%以上にマーキング)。これを見ると、共働きママでは市販の菓子の登場割合がやや低く、「フルーツ」「チーズ」「ヨーグルト」などの食材系おやつが専業主婦ママより高めなことがわかります。また、3歳児以降では、「イモ」「野菜」「ご飯/おにぎり」なども専業主婦ママより高くなっています。
VOL.16の朝食調査の記事でもお伝えしたように、共働きママは【平日の朝食を簡便化する一方、夕食や休日に品数を増やしたり野菜を摂取できるように心掛ける】傾向があることから、おやつに関しても一日のトータルで栄養を摂取させようという意識が高いといえるかもしれません。
一方で、専業主婦ママは子供と一緒にいる時間が共働きママより長く、幼稚園等の外で親同士が子供を遊ばせる機会も多いため、持ち歩きしやすく、子供同士でシェアしやすい市販の菓子を上手に活用している様子が見受けられます。

与えすぎると食事をあまり食べなくなったり、健康や栄養バランスが心配になったりと、ママにとっては悩みのたねである「おやつ」。市販の菓子は、外出の際に重宝、子供同士で交換しあって楽しめる、とにかく手軽、といった利点もあります。多忙なママが増えるにつれ、手軽な市販の菓子も栄養摂取の一部として捉えられるようになり、“一日に必要なカルシウムが摂れる”など「栄養」にフォーカスした商品へのニーズが高まるかもしれません。

今回の調査結果は、オレンジページ「次のくらしデザイン部」と、『イマドキ家族の食事に関する共同研究』からリポートしました。共同研究の概要については。VOL.11の記事に詳しく掲載しているので、そちらもぜひお読みください。

夕食の実態と支度に関する調査

  • 調査地域 : 東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県(東京駅を中心とする40km圏)
  • 調査方法 : インターネット調査(調査会社のパネルを使用)
  • 調査対象 : 満1歳〜小学校4年生以下の長子がいる25~49歳の既婚女性 978ss
  • 夫婦と子どものみの同居世帯である人。
  • (女性側の勤務形態と子供の年齢で割付)
  • 調査日 : 2018年6月8日(金)〜14日(木)

上記ライター澤 裕貴子
(シニア ストラテジック プランナー)の記事

イマファミ通信

イマドキファミリー研究プロジェクトでは、働き方や育児スタイルなど、子育て中の家族を取り巻く環境が大きく変化する中で、イマドキの家族はどのような価値観を持ち、どのように行動しているのかを、定期的な研究により明らかにしていきます。そして、イマドキファミリーのリアルなインサイトを捉え、企業と家族の最適なコミュニケーションを発見・創造することを目的としています。

[活動領域]

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  • 高野 裕美
    高野 裕美 イマファミ研 プロジェクトリーダー/シニア ストラテジック プランナー

    調査会社やインターネットビジネス企業でのマーケティング業務を経て、2008年jeki入社。プランナーとしてエキナカ開発や製品コンセプト開発等に従事した後、2016年より現職。現在は商業施設の顧客データ分析や戦略立案などを中心に、プランニング業務に取り組む。イマドキファミリー研究プロジェクト プロジェクトリーダー。

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    荒井 麗子 イマドキファミリー研究プロジェクト ストラテジック プランナー

    2001年jeki入社。営業職として、主に商業施設の広告宣伝の企画立案・制作進行、雑誌社とのタイアップ企画などに従事。2011年より現職。現在は営業職で培った経験をベースに、プランナーとして商業施設の顧客データ分析や戦略立案などのプランニング業務に取り組んでいる。

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    澤 裕貴子 イマドキファミリー研究プロジェクト シニア ストラテジック プランナー

    2002年jeki入社。商業施設の戦略立案などのプランニング業務に従事し、 その後アカウントエグゼクティブとして広告宣伝の企画立案・制作進行などの業務を担当。 2011年より現職。現在はJRやJRグループ会社の調査やコミュニケーション戦略立案などを中心に、 プランニング業務に取り組む。

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    土屋 映子 イマドキファミリー研究プロジェクト ストラテジック プランナー

    2004年jeki入社。営業職として、主に企業広告のマスメディアへの出稿などの業務に従事。2009年より現職。現在は商業施設の顧客データ分析や戦略立案などを中心に、プランニング業務に取り組んでいる。

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    河野 麻紀 イマドキファミリー研究プロジェクト ストラテジック プランナー

    2008年jeki入社。ハウスエージェンシー部門のプランニング業務に従事した後、営業局、OOHメディア局を経て、2017年より現職。現在は営業・メディアで培った経験を活かし、再びプランニング業務に取り組んでいる。