休日は子供とめいっぱい過ごしたい! 共働きママの休日の過ごし方意識

イマファミ通信 VOL.5


こんにちは。イマドキ家族のリアルを伝える「イマファミ通信」担当、イマドキファミリー研究プロジェクトチームです。
いよいよ大型連休が近づき、その先には夏休みも控えています。ということで第5回は2014~2016年度の調査に基づき、共働きママの休日の過ごし方やレジャーについて考えてみました。イマドキファミリー研究プロジェクトチームの活動とプロジェクトの目的についてはVOL.1の記事に詳しく掲載しているので、そちらもぜひお読みください。

平日一緒にいられない分、休日は家族とアクティブに過ごしたい

普段から仕事と家事・育児との両立で忙しい共働きママ、休日はどのように過ごしたいと考えているのでしょうか。2016年度に実施した「共働き家族の実態調査」の中の「共働きママと専業主婦ママの休日過ごし方意識」(グラフA)によると、共働きママの「休日は家族でアクティブに過ごしたい」「休日は家族と過ごせることが楽しみである」といった意識は、専業主婦ママより高くなっていることが分かります。平日が仕事で忙しいからこそ、休日は家族と充実した時間を過ごしたいと考えているのではないでしょうか。
 一方で、共働きママでは「休日は自分の時間をつくって楽しみたい」という意識も半数以上の人で見られ、「家族と過ごす時間」と「自分のための時間」で、メリハリをつけて過ごしている様子もうかがえました。

次に「共働きママと専業主婦ママのレジャー実施率」(グラフB)を見てください。国内旅行、映画・ショー・観劇、遊園地・テーマパークをはじめとする過去1年以内のレジャー実施率は、専業主婦ママよりも共働きママのほうが高くなっています。共働きママの「休日は家族とアクティブに過ごしたい」という意識が、実際のレジャー実施率にも表れる結果となりました。

家族との時間を大切にしたい意識は、仕事に対する意識面にも表れている

休日に家族とアクティブに過ごしたい意識が高い共働きママですが、仕事に対する意識はどうでしょうか。2014年度の「ワーキングマザーに関する調査」の中の「共働きママの仕事に対する意識」(グラフC)によると「無理なくできる範囲で働きたい」「自分が働くことで子供に不自由ない暮らしをさせたい」「子供の教育や家族の楽しみのために働いている」という意識が上位となっており、「仕事の第一線にいたい」や「自己実現のために仕事をする」といった意識は低めであることが分かりました。つまり、「家族・子供のために働く」という価値観が中心であり、仕事も休日も、共働きママのマインドには常に「家族や子供優先意識」があるということではないでしょうか。

子供の就学とともにクローズアップされる「長期休暇対策」

休みの日の過ごし方については、もう一つ違う側面からの問題もあります。共働きママも専業主婦ママも子供が小学校入学を機に直面する「長期休暇対策」です。長い夏休みを子供に飽きさせることなくどう過ごさせるのか、毎日の昼食はどうするのか、宿題はどのタイミングで見るのか、はたまた宿泊型のサマーキャンプや塾の夏季講習などに行かせるのか、近くのショッピングモールでワークショップなどを体験させるのか、ママたちは子供のためになることを模索しながら、頭を悩ませることになるのです。大型連休が間近ですが、ママたちの意識は既に夏休みに向かって動き始めているかもしれません。 いずれにしても「子供のためになる・安心して過ごせる」というニーズに対して、たくさんの選択肢から選べるように、企業の取り組みや新たなサービスがもっともっと充実していくと、多くの世のママたちのハッピーに繋がっていくのではないでしょうか。

■ 調査概要 「2014年度 ワーキングマザーに関する調査研究」
・調査地域:東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県
・調査方法:インターネット調査(調査会社のパネルを使用)
・調査対象:長子が0〜9歳の、20〜49歳女性 1304ss
(勤務形態と子供の年齢で割付)
・調査期間:2015年2月10日(火)〜13日(金)

「2016年度 共働き家族の実態調査」
・調査地域:東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県
    (東京駅を中心とする40km圏)
・調査方法:インターネット調査(調査会社のパネルを使用)
・調査対象:末子年齢が0〜9歳の、25〜49歳の既婚男女1710ss
     夫婦同居であること。親同居者は除外。
    (女性側の勤務形態と子供の年齢で割付)
・調査期間:2017年2月10日(金)〜19日(日)

上記ライター荒井 麗子
(シニア ストラテジック プランナー)の記事

イマファミ通信

イマドキファミリー研究所では、働き方や育児スタイルなど、子育て中の家族を取り巻く環境が大きく変化する中で、イマドキの家族はどのような価値観を持ち、どのように行動しているのかを、定期的な研究により明らかにしていきます。そして、イマドキファミリーのリアルなインサイトを捉え、企業と家族の最適なコミュニケーションを発見・創造することを目的としています。

[活動領域]

子育て家族に関する研究・情報発信、広告・コミュニケーションプランニング、商品開発、メディア開発等

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  • 高野 裕美
    高野 裕美 イマドキファミリー研究所リーダー/エグゼクティブ ストラテジック ディレクター

    調査会社やインターネットビジネス企業でのマーケティング業務を経て、2008年jeki入社。JRのエキナカや商品などのコンセプト開発等に従事した後、2016年より現職。現在は商業施設の顧客データ分析や戦略立案などを中心に、食品メーカーや、子育て家族をターゲットとする企業のプランニング業務に取り組む。イマドキファミリー研究プロジェクト プロジェクトリーダー。

  • 荒井 麗子
    荒井 麗子 イマドキファミリー研究所 シニア ストラテジック プランナー

    2001年jeki入社。営業職として、主に商業施設の広告宣伝の企画立案・制作進行、雑誌社とのタイアップ企画などに従事。2011年より現職。現在は営業職で培った経験をベースに、プランナーとして商業施設の顧客データ分析や戦略立案などのプランニング業務に取り組んでいる。

  • 澤 裕貴子
    澤 裕貴子 イマドキファミリー研究所 シニア ストラテジック プランナー

    2002年jeki入社。商業施設の戦略立案などのプランニング業務に従事し、 その後アカウントエグゼクティブとして広告宣伝の企画立案・制作進行などの業務を担当。 2011年より現職。現在はJRやJRグループ会社の調査やコミュニケーション戦略立案などを中心に、 プランニング業務に取り組む。

  • 土屋 映子
    土屋 映子 イマドキファミリー研究所 シニア ストラテジック プランナー

    2004年jeki入社。営業職として、主に企業広告のマスメディアへの出稿などの業務に従事。2009年より現職。現在は商業施設の顧客データ分析や戦略立案などを中心に、プランニング業務に取り組んでいる。

  • 河野 麻紀
    河野 麻紀 イマドキファミリー研究所 ストラテジック プランナー

    2008年jeki入社。ハウスエージェンシー部門のプランニング業務に従事した後、営業局、OOHメディア局を経て、2017年より現職。現在は営業・メディアで培った経験を活かし、再びプランニング業務に取り組んでいる。