
未来の移動とそこにあるべきマーケティングコミュニケーションを構想するプロジェクトチーム「Move Design Lab(MDL)」は、全国男女18~79歳のお出かけ意欲を毎月の定点調査で聴取し、Move Mind Index(以下MMI)としてスコア化しています。MMIの詳細についてはこちら
外出自粛措置が解除され、お出かけ意欲は大きく上昇
10月のお出かけ意欲(MMI)は10点満点中5.90点。前月から0.42ポイントの増加と大きく伸びました。お出かけ意欲の高い人の理由をみると「緊急事態宣言が解除されたため」との回答が多く、前月まで行われていた緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置の解除が影響していると考えられます。また、コロナ以前(2019年)との同月比は96.4%。お出かけ意欲はコロナ前の水準にほぼ回復してきているといえるのではないでしょうか。

次のグラフは10月のMMIを性年代別でみたものです。
コロナ以前との同月比は、男性計99.7%、女性計93.5%。男性のほうが回復していることがわかります。特に、男性の中でも18~29歳・30代・60代はコロナ以前よりもお出かけ意欲が高くなっていました。男性60代の理由では「ワクチン接種が終わったから外出したい」「ワクチン接種が完了し、蔓延防止策や緊急事態宣言が解除されたから」という声が多くありました。高齢層以外のワクチン接種者も増えてきており、次第に他年代でもお出かけ意欲が高まっていくのではないでしょうか。

外出率は49.2%。ほとんどの年代で下がる結果に
週末の外出率[2021年10月調査は9月25日(土)と9月26日(日)]は全体で49.2%。コロナ1年目(2020年)との同月比は89.1%。性年代別でみても、ほとんどの性年代でスコアが低下していました。聴取した9月25日(土)と9月26日(日)は緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置の実施中であったことが影響したと考えられます。

10月に入り緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置は解除されましたが、行動制限は依然として続いている状況かと思います。今年もコロナ前と同じ秋というわけにはいきませんが、感染対策を万全にして、今ならではの秋の過ごし方を見つけたいものですね。
<調査概要>
- 調査手法 : インターネット調査
- 調査対象 : 18~79歳の男女1,000人
※国勢調査の人口構成比に合わせて、性別×年代×エリアで割付 - 調査期間 : 2021年10月2日~3日
五明 泉 Move Design Lab代表/恵比寿発、編集長
1991年jeki入社。営業局配属後、通信、精密機器、加工食品、菓子のAEを歴任、「ポケットモンスター」アニメ化プロジェクトにも参画。2014年営業局長を経て2016年よりコミュニケーション・プランニング局長。