
未来の移動とそこにあるべきマーケティングコミュニケーションを構想するプロジェクトチーム「Move Design Lab(MDL)」は、全国男女18~79歳のお出かけ意欲を毎月の定点調査で聴取し、Move Mind Index(以下MMI)としてスコア化しています。
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「疲れ」「ストレス」…若年層で高まるお出かけ意欲。
9月のお出かけ意欲(MMI)は10点満点中5.48点。前月からの増減をみると昨年の8月→9月の0.8ポイント増加と比べ、今年は0.4ポイントの増加と伸びは小さい結果に。昨年の9月調査は西日本を中心に「Go Toトラベル」の影響もあり大きな伸びを示したことを考慮すると、前月差0.4ポイント増加は平時と近い変動とみています。

次のグラフは9月のMMIを性年代別で見たものです。
最もお出かけ意欲が高いのは男女ともに18~29歳以下。コロナ禍1年目とくらべて男性18~29歳以下では100.9%、女性18~29歳以下では101.3%とどちらも前年同月を上回る結果に。高まるお出かけ意欲の理由をみてみると「旅行に行きたい」「友人とショッピングに行きたい」といった明確な外出目的がある人もいる一方で、「長期的な自粛生活」「リモートワーク疲れ」で溜まったストレスを理由に挙げる人も多くみられました。

女性18~29歳がお出かけ意欲、外出率ともにトップ
週末の外出率[21年9月調査は8月28日(土)と8月29日(日)]は全体で46.7%。前年同月とくらべて2.5ポイントの減少となりました。性年代別では女性18~29歳が55.3%と先ほどのお出かけ意欲と同じく最も高い結果になりました。

コロナ以前の調査結果を見るかぎり、夏の暑さもやわらぎ比較的過ごしやすい気候となる9月以降にお出かけ意欲が高まる傾向にあります。緊急事態宣言は解除されますが、行動制限の緩和は段階的。残念ながら2回目のコロナ禍の行楽シーズンを迎えることになりました。コロナ以前のようなアクティブな秋は難しそうですが、去年よりは充実、来年よりはのんびり。そんな秋を過ごしたいものですね。
<調査概要>
- 調査手法 : インターネット調査
- 調査対象 : 18~79歳の男女1,000人
※国勢調査の人口構成比に合わせて、性別×年代×エリアで割付 - 調査期間 : 2021年9月3日~6日
五明 泉 Move Design Lab代表/恵比寿発、編集長
1991年jeki入社。営業局配属後、通信、精密機器、加工食品、菓子のAEを歴任、「ポケットモンスター」アニメ化プロジェクトにも参画。2014年営業局長を経て2016年よりコミュニケーション・プランニング局長。