
未来の移動とそこにあるべきマーケティングコミュニケーションを構想するプロジェクトチーム「Move Design Lab(MDL)」は、全国の男女18~79歳のお出かけ意欲を毎月の定点調査で聴取し、Move Mind Index(以下MMI)としてスコア化しています。
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夏に向けてお出かけ意欲がさらに上昇。
コロナ1年目比も復調傾向に
7月のお出かけ意欲(MMI)は、10点満点中5.71点。
本調査は、東京での4度目の緊急事態宣言発令が報道される前の7月3日(土)から4日(日)に行われた調査結果となります。
お出かけ意欲は季節変動の影響を受けて推移、6月よりも0.18ポイント数値を伸ばしました。
先月までに引き続きコロナ前と同波形で推移しており、夏の訪れとともに開放的になるユーザー心理を反映しているといえそうです。
コロナ1年目に比べてお出かけ意欲は回復傾向を示しているものの、それでもコロナ以前の水準まで復調しないのは、世の中の心理を反映した結果といえるのではないでしょうか。

若年女性層はコロナ前を上回る。
ワクチン接種が進む70代のお出かけ意欲が高い傾向に
次に、7月のMMIを性年代別でみてみます。
男性計は5.55。女性計は5.86で、男性よりも女性のほうがお出かけ意欲が高いといえます。
年代別にみると、18~29歳女性が6.36と最も高いスコアとなっています。コロナ以前同月比が101.6%となっており、コロナ以前を上回っています。
また、70代のMMIが、男性5.83、女性6.22と高いスコアとなっており、ワクチン接種が進んでいることがお出かけ意欲の高さに影響している可能性が伺えます。

男女ともに60代の外出率が高い結果に。
男性30~40代、女性70代が低水準
6月26日(土)と27日(日)のいずれかに外出をしていた人は、49.2%。前年同月比(昨年の6月最終週の土日いずれかの外出率との比較)で、0.6ポイント減となっています。
性年代別にみると、60代が男女ともに最も外出率が高い結果となりました。お出かけ意欲が高かった女性70代は、外出率では35.4%と最も低い結果となりました。

記事執筆時、東京では4度目となる緊急事態宣言が発令されました。
緊急事態宣言慣れも囁かれるなか、今後のお出かけ意欲にどのように影響するのか、注視していきたいと思います。
<調査概要>
- 調査手法 : インターネット調査
- 調査対象 : 18~79歳の男女1,000人
※国勢調査の人口構成比に合わせて、性別×年代×エリアで割付 - 調査期間 : 2021年7月3日(土)~4日(日)
五明 泉 Move Design Lab代表/恵比寿発、編集長
1991年jeki入社。営業局配属後、通信、精密機器、加工食品、菓子のAEを歴任、「ポケットモンスター」アニメ化プロジェクトにも参画。2014年営業局長を経て2016年よりコミュニケーション・プランニング局長。