
未来の移動とそこにあるべきマーケティングコミュニケーションを構想するプロジェクトチーム「Move Design Lab(MDL)」は、全国男女18~79歳のお出かけ意欲を毎月の定点調査で聴取し、Move Mind Index(以下MMI)としてスコア化しています。
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※5月11日追記 図表の記載内容に誤りがありましたので訂正しました
お出かけ意欲は微減。
若年男性、40代はコロナ前と同水準に
4月のお出かけ意欲(MMI)は、10点満点中5.40点。
新型コロナウイルス感染拡大に伴う2回目の緊急事態宣言解除後にあたる今回の調査。昨年4月比で122.2%、コロナ前にあたる一昨年の4月比で88.7%となりました。コロナ初期にあたる昨年よりは回復したものの、まだコロナ前の水準には戻っていないことが分かります。

性年代別で見ると、男性18~29歳と男性40代は一昨年比でそれぞれ99.6%、104.1%となっており、コロナ前の水準への回復が見られる一方で、女性60代、70代では、それぞれ79.0%、78.5%と、比較的高齢な女性においてはお出かけ意欲はまだ萎んだままであることが分かります。

宣言解除明けの週末外出率は約5割
今回の調査で3月27日(土)と28日(日)の外出率を聴取したところ、両日のいずれかで外出をしていた人は53.1%と、昨年同月(38.0%)と比べスコアは大きく上昇したことが分かります。いずれの年代でも外出率は上がっていましたが、特に若年女性の回復には目を見張るものがあります。
もっとも、見方を変えれば、2回目の緊急事態宣言が解除されて初めての週末にあたる今回の外出率が、宣言下だった前月(2月)の外出率(50.9%)とほぼ同水準だったことは、緊急事態宣言が解除されてもなお気を緩めず外出自粛する層が一定割合で存在していると読み取れます。

3度目の緊急事態宣言の発出や「まん延防止等重点措置(まん防)」が全国各地で適用されていく中で、日本社会はゴールデンウィークを迎えることになります。昨年同様に到来するこの不自由な大型連休を生活者はどう過ごしていくのでしょうか。
今後もMDLではお出かけ意欲、外出率の動向を注視してまいります。
<調査概要>
- 調査手法 : インターネット調査
- 調査対象 : 18~79歳の男女1,000人
※国勢調査の人口構成比に合わせて、性別×年代×エリアで割付 - 調査期間 : 2021年4月3日~4日
五明 泉 Move Design Lab代表/恵比寿発、編集長
1991年jeki入社。営業局配属後、通信、精密機器、加工食品、菓子のAEを歴任、「ポケットモンスター」アニメ化プロジェクトにも参画。2014年営業局長を経て2016年よりコミュニケーション・プランニング局長。