
未来の移動とそこにあるべきコミュニケーションを構想するプロジェクトチーム「Move Design Lab(MDL)」は、全国男女18~79歳のお出かけ意欲を毎月の定点調査で聴取し、Move Mind Index(以下MMI)としてスコア化しています。
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MMIは前年同月水準まで回復。若年男性がけん引
10月のお出かけ意欲(MMI)は、10点満点中5.98点。2020年で最高スコアとなりました。
新型コロナウイルスの感染拡大が顕著に見えてきた2020年3月以降、前年同月比が7割程度まで下落したMMIは、前年の水準になかなか回復しない状況が続いておりました。しかし、10月の前年同月比は98%。コロナ前の水準にほぼ回復したといえます。

では、どのような人のお出かけ意欲(MMI)が上昇したのでしょうか。次の表は昨年と今年の10月のお出かけ意欲(MMI)を属性別にみたものです。


トップは学生(大学生)で対前年比114%。コロナ禍で授業がオンラインだけだったのが緩和され、徐々に学校へ通いだしたことによる反動が出ているのではないかと推察します。次に「男性30代」、「男性未婚単身」が続き、5位に「男性18~29歳」と若い男性層のお出かけ意欲が特に高まっていることがわかります。一方ワーストに目を向けると年配層のお出かけ意欲は依然80%程度に留まっており、高齢者ほど重症化するリスクが高いといわれる新型コロナウイルスへの警戒意識がまだ続いていると推察されます。
週末外出率はBeforeコロナ並みに
この定点調査では、お出かけ意欲だけでなく、実際の外出率についても聴取しております。
その結果が下のグラフです。9月の土日いずれかの外出率が49.2%で対前年比88%だったのに対し、10月の外出率は55.2%で対前年比99%と大幅に改善がみられました。特に日曜日の外出率が大きく改善していることがわかります。(MMIが示す)外出への意欲のみならず、実際の外出率についても前年レベルまで回復していることがわかります。もしかすると「Go To トラベルキャンペーン」や「Go To Eatキャンペーン」などの移動を伴うキャンペーンが全国で始まったことが影響しているかもしれません。

※調査1週間前の土曜日・日曜日の外出率を聴取
10月となり、一気に涼しくなったことでお出かけ日和といえる日が増えてきました。新型コロナウイルスやインフルエンザ対策を万全にして、“お出かけの秋”を満喫してください。
<調査概要>
- 調査手法 : インターネット調査
- 調査対象 : 18~79歳の男女1,000人
- 調査期間 : 2020年10月3日~4日
五明 泉 Move Design Lab代表/恵比寿発、編集長
1991年jeki入社。営業局配属後、通信、精密機器、加工食品、菓子のAEを歴任、「ポケットモンスター」アニメ化プロジェクトにも参画。2014年営業局長を経て2016年よりコミュニケーション・プランニング局長。