移動の未来について考えながら“新しい移動”を構想するプロジェクトチーム「Move Design Lab(MDL)」は、18~79歳の男女1,000人に対し、「今月のお出かけ意欲」を得点化してもらう調査を実施。その結果を「Move Mind Index(MMI)」として、毎月発信していきます。
年末年始のイベントを終えて、お出かけ意欲も一休み
2018年1月のMMIは5.54点。過去半年間の測定で最も低い結果となりました。お出かけ意欲の最も高い10点と回答した方も11%と過去最低の結果に。目的別にみるとクリスマスシーズンの12月に増加した「買物」・「グルメ」が減少。
正月三が日明けに実施した調査(2018年1月5日~7日)ということもあり、帰省・初詣・初売りといった年末年始のイベントを終えて、1月のお出かけはいったん一休みといった人が多かったのでしょうか。新年会やお年玉など出費が重なる予定が多く、経済的な理由も影響しているようです。
大晦日も5割が外出。年越しの瞬間は、家族でゆっくり
1月の調査では、年末年始の12月30日から1月4日にかけて「どこかに外出/お出かけしたのか」、年末年始の過ごし方を聞いてみました。
最も外出が少なかったのは、1月3日の51%。続いて大晦日12月31日の52%という結果になりました。仕事始めである1月4日の前日は、外出せずに自宅でゆっくり過ごされた人が多いようです。
年末年始の外出先といえば、日本人には欠かせない年中行事の「初詣」。現在では当たり前になった有名な寺社への初詣も、一般化したのは鉄道網などインフラが整備された明治時代以降だそうです。今回の調査で元日に初詣に出かけた人は24%。昨今の御朱印ブームの影響もあったのでしょうか、年末年始全体でみるといずれの年代でも30%を超える人が寺社・初詣に出かけており、外出先として上位に挙がっていました。
また、もう1つの年始の代表的なMOVEといえば「初売り」です。日別でみても元日から初売りに出かけた人が1割。特に40~50代の女性で高い結果となりました。普段はオンラインショッピングを利用される人でも「初売りならば……」と外出されたケースも多いのではないでしょうか。
年末年始の中でも、年越しの瞬間は「どこで」、「どのように」過ごした人が多かったのでしょうか。
年越しの瞬間は、自宅や帰省先で過ごした人が9割。大晦日である31日の外出率は50%を超えているものの、年越しの瞬間は外出していた人が7%と少数派。過ごし方では「実家で家族とのんびり」、「テレビを見ながらそばを食べて年越し」といった回答が目立ちました。年末年始の休みが土日と重なり、大型連休の取りづらかった2017~2018年の年末年始。特別なことはしないで、家族みんなでテレビを囲んでゆっくりする「いつものお正月」を過ごされた人が多いようです。
2018年は三連休以上が10回も。中長距離MOVEのチャンス
2018年初回の調査ということもあり、みなさんに「2018年中にお出かけしたい場所」を聞いてみました。
趣味の地方遠征や自分へのご褒美として少し遠出をするなど「中長距離MOVE」を考えている人が多いようです。2018年は日曜日に祝日が当たることが多く、振替休日によって三連休が多い年になります。土日休みの人にとっては、中長距離のお出かけチャンス。年始めに1年の「お出かけ計画」を立ててみてはいかがでしょうか?
<調査概要>
※調査手法:インターネット調査
※調査対象:18~79歳の男女1,000人に実施
※調査期間:2018年1月5日~7日
五明 泉 Move Design Lab代表/恵比寿発、編集長
1991年jeki入社。営業局配属後、通信、精密機器、加工食品、菓子のAEを歴任、「ポケットモンスター」アニメ化プロジェクトにも参画。2014年営業局長を経て2016年よりコミュニケーション・プランニング局長。