
移動の未来について考えながら“新しい移動”を構想するプロジェクトチーム「Move Design Lab(MDL)」は、18~79歳の男女1,000人に対し、「今月のお出かけ意欲」を得点化してもらう調査を毎月実施しています。
今月は10連休ゴールデンウィークのお出かけ事情についても詳しく聞いてみました。
まもなくGW、お出かけの準備はできていますか?
平成も残りわずかとなり、「平成最後の○○」から「令和最初の○○」に切り替わろうとしている中、時代をまたいだ大型連休が待ち構えています。昨年12月に10連休が決定されてから4ヶ月がたちましたが、みなさんは既にお出かけの計画は立てましたでしょうか。

有職者にゴールデンウィークのお出かけ事情についてお伺いしたところ、4/6~7時点で、「お出かけの予定はない」人が38%、「普段の行動範囲でお出かけ」予定の人が20%、「普段いかない場所にお出かけ」予定の人が28%、「休みがない」人が14%という結果になりました。ゴールデンウィークまであと1ヶ月きっているにもかかわらず、約4割の人が具体的なお出かけ予定が一つもないという結果になりました。
連休日数と旅行率は比例しない

カレンダー上では、昨年が3連休+2勤務+4連休と飛び石だったのに対し、今年は10連休。もちろん仕事などの都合によって連休日数は異なりますので、取得連休日数別に「普段いかない場所へのお出かけ予定率」を見たところ、「連休はない」「2連休」と3連休以上でお出かけの特徴がわかれました。面白いことに旅行などの普段いかない場所へは、「3~4連休」の人が最もアクティブにお出かけを予定しており、それ以上の連休がある人は遠方へのお出かけ予定率が逆に減少することがわかりました。連休日数が多いからといって遠方へお出かけするわけではないようです。
短い連休だと遠出の予定は立てられませんが、逆に長すぎると遠出を躊躇してしまうのかもしれません。
お休みは少し足りないと感じるぐらいが、お出かけをするにはちょうどいいのかも。
Move Mind Index (2019年4月)
MDLでは毎月18~79歳の男女1,000人に対し、「今月のお出かけ意欲」を0~10点で得点化してもらう調査を実施。
その結果を「Move Mind Index(MMI)」として、毎月発信しています。

2019年4月のお出かけ意欲指数は6.03点。気候も暖かくなり、月末にはゴールデンウィークもあるため、お出かけ意欲は上がるのかと思いきや、前月からは-0.17ポイントで微減、対前年同月でみても横ばいという結果に。史上初の10連休ゴールデンウィークの影響があるかと思われましたが、昨年同様に3月よりスコアは減少しました。

2019年4月の目的別お出かけ意欲指数は、意外にも【国内旅行】・【海外旅行】が対前年同月と比較してやや低下し、一方で、【運動】は0.18pt、【癒し】が0.14pt上昇しています。
10連休ということで逆に混雑を予想して、遠出を控えるという心理に結びついているのかもしれません。
今年のゴールデンウィークは意外と、体を動かしたり、穴場の癒しスポットに行くなど、安近短のMOVEが、もてはやされそうです。
※調査手法:インターネット調査
※調査対象:18~79歳の男女1,000人
※調査期間:2019年4月6~7日
五明 泉 Move Design Lab代表/恵比寿発、編集長
1991年jeki入社。営業局配属後、通信、精密機器、加工食品、菓子のAEを歴任、「ポケットモンスター」アニメ化プロジェクトにも参画。2014年営業局長を経て2016年よりコミュニケーション・プランニング局長。