
移動の未来について考えながら“新しい移動”を構想するプロジェクトチーム「Move Design Lab(MDL)」は、18~79歳の男女1,000人に対し、「今月のお出かけ意欲」を得点化してもらう調査を毎月実施しています。
10月のお出かけ意欲は伸び悩み。
2019年10月のお出かけ意欲は、6.12点。先月から+0.17PTではありましたが、昨年10月(6.41点)と比べるとポイントをぐっと落とす結果に。過去3年間、最もお出かけ意欲が高い月は10月でしたが、もしかすると今年はその序列が変わるかもしれません。
また、10月が伸び悩んだ大きな要因としては、「増税で節約したいから(男性・30代)」「消費税が上がったので、なんとなく気分的に控えている(女性・40代)」「9月に先に消費しちゃいました(男性・60代)」などの声が多く上がっていることから、消費税の引き上げを意識した9月の反動が10月に出ているのではないかと考えられます。

男性のお出かけ意欲減少が顕著に。
先ほどのお出かけ意欲を性年代別で表したものが下図です。こちらを見ると、女性よりも男性のほうが倍以上のスコアを落としていることがわかります。もともと女性はお出かけ意欲が高く、2%程度の消費増税ではそこまで影響を受けなかったのではないでしょうか。また、性年代別では、ライフスタイルの変化がある世代で大きな意欲減になっているように感じました。

昨年と比べ、多くの目的移動が減少。
10月の目的別お出かけ意欲は、昨年と比べて多くの目的で減少となりました。9月の記事でも触れましたが、増税の影響か、「買物」や「レジャー」、「国内旅行」など、お金を使ってしまいがちなお出かけが避けられてしまっているように見えます。

キャッシュレスによる還元なども盛り上がってきている中で、お出かけ意欲に対して消費増税の影響がどの程度の期間にまで及ぶのか、11月以降のMMIが気になります。
<調査概要>
- ※調査手法 : インターネット調査
- ※調査対象 : 18~79歳の男女1,000人
- ※調査期間 : 2019年10月5~6日
五明 泉 Move Design Lab代表/恵比寿発、編集長
1991年jeki入社。営業局配属後、通信、精密機器、加工食品、菓子のAEを歴任、「ポケットモンスター」アニメ化プロジェクトにも参画。2014年営業局長を経て2016年よりコミュニケーション・プランニング局長。