Move Mind Index(2018年5月)
移動は価値観を体現する時代に。


移動の未来について考えながら“新しい移動”を構想するプロジェクトチーム「Move Design Lab(MDL)」は、18~79歳の男女1,000人に対し、「今月のお出かけ意欲」を得点化してもらう調査を毎月実施しています。

ゴールデンウィークによる移動疲れ

MDLでは毎月18~79歳の男女1,000人に対し、「今月のお出かけ意欲」を0~10点満点で得点化してもらう調査を実施しています。その結果を「Move Mind Index(MMI)」として、毎月発信しています。

2018年5月のお出かけ意欲(移動意欲指数)は10点満点中5.95点でした。前月と比べて-0.14ポイントと減少の結果となりました。

ゴールデンウィーク明けに実施した調査ということもあり、「レジャー」を中心にお出かけ意欲は減少。お出かけ意欲の理由(FA)をみてみると、「ゴールデンウィークに旅行したのでもう出かけたくない(30代女性)」「ゴールデンウィークで遊びすぎた(20代男性)」と、大型連休による移動疲れの様子がうかがえます。

外出を躊躇する3大理由

連休中にたっぷりお出かけしたということもあり、多くの人が「疲れ」を理由に外出意欲がないと答えていましたが、日頃の外出を躊躇する理由としても「疲れ・気力がない」は上位に挙げられています。自身の週末を振り返ると、土曜日は平日の疲れが……日曜日は月曜日に備えて……と、つい家に引きこもってしまう人も多いのではないでしょうか?

そんな「疲れ・気力がない」を抑えて外出を躊躇する理由のトップに挙げられたのは「出費」でした。昨年、国交省が発表した調査結果について「若者の外出離れ」とメディアが報じた際には、「外出離れはスマホの普及ではなく、貧困化によるものだ」という意見が多くの共感を呼んでいました。

実際に移動の研究を通して若者の声を聞くかぎり、経済的要因が大きいのは確かです。ただ一方で「貧困化によって外出が減少した」というのはネガティブに捉えすぎているのではと感じます。これまでの調査を通した筆者の私見ですが、「コスパ思考によって移動の選択と集中が起こっている」といった解釈もあるのではと考えています。

移動は価値観を体現する時代に

前述の「貧困化」「スマホ普及」「コスパ思考」といったキーワードを簡単に整理してみました。

最近のお出かけ事情を聞いてみると「外出前はスマホを駆使して情報収集してシミュレーション」「せっかく外出するなら損したくない」といったように、移動に対して高いコスパ思考が働いていることがうかがえます。一方でコスパが高いと考えたことには多くの移動と消費が発生しています。 必要のない移動はしない。自分に価値のある移動を選ぶ。移動が生活者の価値観を鮮明に体現する時代になってきたと言っても過言ではないでしょう。

<調査概要>
※調査手法:インターネット調査
※調査対象:18~79歳の男女1,000人に実施
※調査期間:2018年5月11日~12日

Move Design Lab

Move Design Labは生活者の「移動行動」を探求し、”新しい移動“を創発していくことをミッションに始動したプロジェクトチーム。その取り組みをシリーズで紹介していきます。

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  • Gomei.Izumi
    五明 泉 Move Design Lab チーフプロデューサー/ Move Design Lab代表

    1991年jeki入社。営業局配属後、通信、精密機器、加工食品、菓子のAEを歴任、「ポケットモンスター」アニメ化プロジェクトにも参画。2014年営業局長を経て2016年よりコミュニケーション・プランニング局長。

  • Nakazato.Eiyu
    中里 栄悠 Move Design Lab ストラテジック・プランナー/プロデューサー

    2004年jeki入社。営業局、駅消費研究センター、アカウントプロデュース局を経て、2014年よりコミュニケーション・プランニング局に所属。シニア・ストラテジック・プランナーとして、メーカー、サービス、小売など幅広い企業のコミュニケーション戦略立案に携わる。

  • 彦谷 牧子
    彦谷 牧子 Move Design Lab データアナリスト/ ストラテジック・プランナー

    リサーチ・コンサルティング会社を経て、2009年jeki入社。JR東日本保有データの分析・活用業務に従事した後、2014年よりコミュニケーション・プランニング局に所属。化粧品、トイレタリー、通信機器等幅広いクライアントのコミュニケーション戦略をはじめとしたプランニングを担当。

  • Ichikawa.Yoshifumi
    市川 祥史 Move Design Lab リサーチプランナー/ データアナリスト

    市場調査会社にて、企業のマーケティング課題の解決に従事。2017年jeki入社。コミュニケーションプランニング局配属。交通広告・キャンペーンの効果測定を中心に、クライアントの課題発見・解決を支援する。

  • koyama.moemi
    古山 萌美 Move Design Lab コミュニケーション・プランナー/デザイナー

    2016年jeki入社。コミュニケーション・プランニング局に配属。商業施設の戦略提案他、食品、文房具メーカーなどのプランニングを担当。

  • 手塚 友哉
    手塚 友哉 Move Design Lab コミュニケーション・プランナー

    2017年jeki入社。コミュニケーション・プランニング局に配属。主に移動者を中心とするメディアプランニングを担当。

  • 宮本 守
    宮本 守 Move Design Lab メディアイノベーター

    1997年jeki入社。媒体局配属後、交通広告のプランニング、バイイングを担当。デジタルサイネージの広告表現手法の開発や効果測定にも携わる。現在は、交通媒体本部にて広告商品の企画・販売・運営に従事しつつ、デジタル連携など新たな取り組みにもチャレンジしている。

  • 肇加藤
    加藤 肇 Move Design Lab 駅消費アナリスト/コンサルタント

    1999年jeki入社。コミュニケーション・プランニング局で鉄道や商業施設関連のプランニングに従事した後、2009年より駅消費研究センター長。現在は、駅利用者を中心とした生活者のインサイトや消費行動の研究に取り組んでいる。

  • 阿礼松本
    松本 阿礼 Move Design Lab 駅消費アナリスト

    2009年jeki入社。プランニング局で駅の商業開発調査、営業局で駅ビルのコミュニケーションプランニングなどに従事した後、2015年より駅消費研究センターに所属。現在は、駅利用者を中心とした行動実態、インサイトに関する調査研究や、駅商業のコンセプト提案に取り組んでいる。